21
昨日見に行った、内藤礼さんの展覧会
忘れないうちにメモ。
精霊という作品
外に設置された、柱につってある
2本のリボンがかぜに揺られている。その作品に
どこからかトンボがやってきて、作品にしがみついて、揺られて
一部になっていた。
それを鑑賞していたひとも、面白くて笑って コの字じがたに張られた
3面ガラスからお互いに見えるという、鑑賞する人も含めた作品。
15分後にまたみにいくと、トンボが飛び立つ瞬間だった。人はその時だれも
いなかった。
あとで、学芸員の人に聞いたら、ほかの作品も
展示室の外の窓から見えるようになっていて、
そこからのぞいてみてください、
と教えてくれました。
実際のぞいていみると、展示室にいるひとも作品の
一部になっていて、
展示室の中にいる人からは、のぞいている私も作品の一部になっている。
そして流動しているので同じ瞬間は2度ないという、
作品も、ひとも 生き物も 空間にいるすべてのものの存在を
わけへだてなく、肯定している、また、私も含めてすべての存在を
肯定されている感覚。